感染病・幼稚園への登園停止Health
❏学校保健法で幼稚園に登園できない病気があります。
医師の許可が出るまでは登園できません。登園停止期間中は欠席の扱いにはなりません。
登園停止に関する手続きProcedure
❏医療機関で登園停止(下記の病気)と診断された場合は、幼稚園から「登園停止書」及び
「登園許可書(治癒証明書)を発行いたしますので、お手数ですが幼稚園にご連絡ください。
❏病気が治癒した場合は「登園許可書(治癒証明書)」を医療機関で記入していただき幼稚園に
提出してください。
❏「登園許可書(治癒証明書)を幼稚園に提出していただいた時点より登園可能となります。
*インフルエンザ等が流行している期間では登園許可書(治癒証明書)が発行されない場合が
医療機関があります。医療機関の指示に従い登園できますが、その際は幼稚園にご連絡
ください。
幼稚園を休んでいただく感染症登園停止となる感染症
❏早期の受診をお願いします。登園の際は「登園許可書(治癒証明書)が必要となります。
❏登園停止書・登園許可書(治癒証明書)」は幼稚園で用意しますので下記の病気と診断された
場合は幼稚園にご相談ください。
❏定期接種
予防接種法に基づいて行われる予防接種です。
▷麻疹/風疹混合(MR) … 第1期(1歳児) 第2期(小学校就学前の1年間)
▷百日咳 … 生後3ヵ月
❏任意接種
個人が医療機関で受けることのできる予防接種です。
▷インフルエンザ … 生後6ヵ月 ~
▷水痘 … 1歳 ~
▷おたふく風邪 … 1歳 ~
病 名 | 潜伏期間 | 症 状 | 感染経路 | 感染しやすい期間 | 休ませる期間 |
麻疹 (はしか) |
10日 ~12日 |
発熱・咳・目やに充血 頬の内側粘膜に白い 斑点全身に発疹 など |
飛沫感染 | 発病1日~2日前 発疹が出て5日頃まで |
発疹が出て解熱後 3日を経過するまで |
水痘 (水ぼうそう) |
10日 ~21日 |
発熱・倦怠感・発疹 (水疱・膿疱からかさ ぶたになる)など |
飛沫感染 空気感染 |
発疹が出て2日前から かさぶたになるまで |
全ての発疹が かさぶたになるまで |
流行性耳下腺炎 (おたふく風邪) |
14日 ~24日 |
耳下腺の腫れ 過半数に発熱など |
飛沫感染 接触感染 |
発症の数日前から 症状が消えるまで |
耳下腺の腫れが 消えるまで |
風疹 (3日はしか) |
14日 ~21日 |
発疹・リンパ節の 腫れ軽度の発熱など |
飛沫感染 | 発症の数日前から 発症後7日頃まで |
発疹が消えて全身 状態がよくなるまで |
インフルエンザ | 1日 ~2日 |
突然の高熱・頭痛 咽頭痛、全身倦怠感 咳・鼻汁など まれに脳症を併発 |
空気感染 飛沫感染 |
発症後3日頃まで | 発症後2日を経過 するまで |
ヘルパンギーナ | 2日 ~7日 |
発熱・咽頭痛・筋肉痛 口腔内に発疹 (小水疱・潰瘍)など |
飛沫感染 経口感染 |
発症前日数日間 | 口腔内の発疹が消え て全身状態がよく なるまで |
咽頭結膜熱 (プール熱) |
2日 ~7日 |
発熱・頭痛・全身 倦怠感・咽頭痛・眼痛 目やに・充血など |
飛沫感染 経口感染 接触感染 |
急性期に強い | 症状が消えて2日を 経過するまで |
手足口病 | 2日 ~7日 |
口腔内および四肢に 発疹 軽度の発熱など |
飛沫感染 経口感染 接触感染 |
急性期に強い | 口腔内の発疹が消え て全身状態がよく なるまで |
伝染性紅斑 (りんご病) |
10日 ~20日 |
左右の頬に紅斑 四肢に網目状紅斑 軽度の発熱 |
飛沫感染 | 感染後7日~10日 (症状が出た後の 感染力は弱い) |
全身状態がよくなる まで発疹のみの場合 は登園可能 |
突発性発疹 | 約10日 | 突然の高熱(3日・4日 続く)解熱とともに 発疹・下痢など |
不 明 | 不 明 | 発疹が消えて全身 醜状がよくなるまで |
百日咳 | 7日 ~10日 |
風邪様症状・長引く しつこい特有の咳 嘔吐など |
飛沫感染 接触感染 |
初期に強い | 特有な咳が消失する まで |
急性出血性 結膜炎 |
約1日 | 目やに・結膜充血 球結膜・出血・まぶた の腫れなど |
接触感染 | 発症後1週間 | 感染のおそれが なくなるまで |
流行性角結膜炎 | 1週間 ~2週間 |
目やに・結膜充血 まぶたの腫れなど |
接触感染 | 発症後2週間 | 感染のおそれが なくなるまで |
溶連菌感染症 | 1日 ~4日 |
突然の高熱・咽頭痛 全身倦怠感など |
飛沫感染 経口感染 接触感染 |
急性期に強い | 全身状態がよくなる まで |
マイコプラズマ 肺炎 |
2週間 ~3週間 |
しつこい咳・発熱 胸痛など |
飛沫感染 | 急性期 (感染力は弱い) |
全身状態がよくなる まで |
流行性嘔吐 下痢症 |
6時間 ~3日程度 |
嘔吐・下痢・腹痛 発熱など |
飛沫感染 経口感染 接触感染 |
症状のある期間 | 症状が回復し全身状態 がよくなるまで |
幼稚園を休まなくてもよい感染症登園できる感染症
❏早期に受診し悪化を防ぎましょう。
❏プール活動はできません。
尚、プール活動許可証明書は特に用意しておりませんので状態をみてプール活動を
行ってください。
病 名 | 潜伏期間 | 症 状 | 感染経路 | 感染しやすい期間 | 休ませる期間 |
伝染性膿痂疹 (とびひ) |
2日 ~10日 |
おでき・水疱・膿疱 びらん状から かさぶたになる かゆみが強いなど |
接触感染 | 症状のある期間 | 治療して包帯で 覆ってあれば 登園は可能 プール活動などは 不可 |
伝染性軟属腫 (水いぼ) |
不 明 | 半球状に隆起し 中心がくぼみ 2~5㎜大の いぼができる。 1年位で自然に 治る |
接触感染 | いぼのある期間 (いぼ中の白い液 が感染源となる) |
いぼを治療・処置して いない場合は プール活動などは不可 |
❏証明書等は必要ありませんが早急に対応をお願いしたい病気
病 名 | 潜伏期間 | 症 状 | 感染経路 | 感染しやすい期間 | 備 考 |
アタマジラミ | 不明 | 頭髪に虫卵・成虫を 認めるかゆみ |
接触感染 | 頭髪に虫卵・成虫を 認める期間 |
薬剤で駆除する |
幼稚園で予防すべき伝染病と登園停止の基準期間幼稚園(学校)伝染病
❏幼稚園(学校)伝染病では伝染力・感染経路・その他によって《第1種》《第2種》《第3種》と
分類されています。
❏第3種・その他の伝染病とは
▷溶連菌感染症書 ▷ウイルス性肝炎 ▷手足口病 ▷伝染性紅斑
▷ヘルパンギーナ ▷マイコプラズマ感染症 ▷流行性嘔吐下痢症
❏登園停止の基準期間については基本的なものを掲載しておりますので医師・幼稚園に
確認してください。
分 類 | 病 名 | 登園停止の基準期間 |
第1種 | エボラ出血熱 | 治癒するまで |
クリミア・コンゴ出血熱 | ||
ペスト | ||
マールブルグ病 | ||
ラッサ熱 | ||
急性灰白髄炎 | ||
コレラ | ||
細菌性赤痢 | ||
ジフテリア | ||
腸チフス | ||
パラチフス | ||
天然痘(痘瘡) | ||
鳥インフルエンザ (H5NⅠ型) |
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第2種 | インフルエンザ | 解熱した後2日を経過するまで |
百日咳 | 特有の咳が消失するまで | |
麻疹(はしか) | 解熱した後3日を経過するまで | |
流行性耳下腺炎 (おたふくかぜ) |
耳下腺の腫脹(しゅちょう)が消失するまで | |
風疹(3日はしか) | 発疹が消失するまで | |
水痘(水ぼうそう) | すべての発疹が痂皮(かひ)化するまで | |
咽頭結膜熱(プール熱) | 主要症状が消退(しょうたい)した後2日経過するまで | |
結核 | 伝染のおそれがなくなるまで | |
第3種 | 腸管出血性大腸菌感染症 | 伝染のおそれがなくなるまで |
流行性角結膜炎 | ||
急性出血性結膜炎 | ||
その他の伝染病 |